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7月 校内研修

平成27年7月7日(月) 校内研修実施!
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 富士学び工房の佐藤雅彰先生を講師に迎え,7月の校内研修を実施しました。研修の目的は,全ての子どもが,学ぶことのおもしろさを実感できること,教室に心の居場所があること,友だちに認められて自己有用感をもてること,各教科の本質を確実に身につけること等のために授業をよりよいものにすることです。本日は午前中に2年2組の算数「100より大きい数」,5年2組書写「きずな」,3年5組国語「夕日がせなかをおしてくる」の授業を公開しました。午後の提案授業は6年2組算数「円の面積」でした。3mの長さの綱で小屋につながれた牛が食べられる草原の面積を求めるという問題が出され,まず子どもたちは,牛が動ける範囲はどこからどこまでなのか,そしてその面積はどのようにしたら求められるか,個々に考えたり友だちの考えを聴き合ったりしていました。これだけの問題に向き合うと,簡単には見通しがもてないことから,1人残らず考えることに夢中になります。考えを進めていく過程で,円の面積の公式は何度も必要になり,クラスの全員が当たり前のように身につけていきます。これが質の高い課題に向き合わせるねらいです。公式は知っていても,なぜそのようになるのか腑に落ちないメンバーが1人でもいると,グループの仲間たちが自説を展開して説明を始めます。ところが,単に問題を解くこととその解法を他者の困り感に合わせてわかりやすく説明することとは全く別です。柔軟な思考力だけでなく,モノや資料,図などを使って説明する豊かな表現力も求められるのです。このように,学び合い(協同的な学び)は,1人1人の子どもにより深い理解を要求してきます。算数が苦手な子どもも友だちの説明に「なんだ,そういうことか!」と心躍らせ,説明者も自分が誰かの役に立った喜びをかみしめながら理解をより深くする。今日の授業ではそのような場面があちこちで見られました。「難しかったけれど,考えるのが楽しかった!」と思えるような授業をこれからも追究していきます。今回は市内の学校や幼稚園,県内の小中学校はもとより,栃木県日光市教育委員会,日光市内小中学校,宇都宮大学,千葉県我孫子第一小学校,麻布教育研究所から53名の皆様が参観してくださり,学び合いについて交流することができました。ありがとうございました。

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