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12月 校内研修

平成27年12月1日(火) 校内研修実施
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 今日は12月の校内研修日でした。岩本泰則先生を講師にお迎えし,2年生と4年生の学級を中心に授業公開しました。「考え方を大切にすること」「教科の本質」などが研修の課題です。4年1組の算数では,同じ形の図形を4つ組み合わせて十字の形をつくるという問題が出され,それぞれカードを動かしながら次々に図形を完成させていきました。「もう一つの作り方がある」という問いが発せられると,子供たちは発想を転換させ,十字の形がくり抜かれた四角形がつくれることを発見しました。さらに,その面積を求めようということになり,いくつかの方法で求積していきました。ある子供の考え方を別の子供が説明することでつながり合う子供たちがとても素敵でした。4年4組の算数では2つの数量の変わり方を学んでいました。1mの木を24本使って四角形の花壇を作るとき,一番面積を広くするには縦と横に何本ずつ並べたらよいかという問題に対して,今回は「表」を使って探究することにしました。すると驚いたことに,それまで気付かなかった規則性が見えてきて,4年生の子供たちは中学生や高校生も顔負けの数学的思考を45分間にわたって展開したのでした。2年5組では,かけ算の意味を再認識する授業を行いました。九九の表を暗記することにとどまらず,実際に手をつかって決まった数の団子を串にさしていく活動をとおして,「いくつ分の串が何本」というかけ算の本質に迫っていきます。4×3や2×6など,いくつかの組み合わせが登場する中で,九の段までしかない九九の表を簡単に飛び出して立式する子供も出てきました。いい表情をしながら操作活動をして,私たちの想定している限界を軽々と超えていく子供たちがいました。午後には2年4組の算数を公開しました。こちらは卵を九九の形のパックに入れる組み合わせを考える授業です。卵のパックは縦横の列と行から成り立っていることから,「いくつ分×何列」で卵の個数を表すことができるのです。それを利用して,34個以内の入れ方を考える活動が始まりました。はじめにある子供から「かけ算九九で34になるものはない」という鋭い指摘があり,(確かにそうだな・・・)と,一瞬学級全体の空気がぴーんと張り詰めました。それから,ぴったり34ではなく,34まで買うことができるというところに気付くと,一気にいろいろな組み合わせが飛び出してきました。団子の授業でも卵の授業でも,九九の表をもとにしながらそれをはるかに超える思考を展開した2年生の子供たち。子供の考える力は決して「学年順」になっているのではない。具体物などの「モノ」さえあれば,もっている知識や技能に関係なく,自在に思考することができるのではないか。そのような仮説に行き着いたような思いがする研修会でした。

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