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1月 校内研修

平成27年12月15日(火) 校内研修実施
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 本日は1月の校内研修日でした。3校時から5校時までの5つの授業を公開し,放課後に授業検討会を行いました。講師は今年度2回目のご指導をいただく根本光子先生です。前回の6月と比較して,学校としてどのように変わったかを客観的に見ていただくことが主なねらいの一つでした。3校時には,1年2組の算数と5年4組の算数を公開しました。1年2組では「30より大きい数」について数字のカードを使ってペアで学ぶことが主な活動でした。子供たちは10の位と1の位にどんな数字を置けばより大きい数になるかを夢中になって考えていました。1人が発言し始めるとみんなで耳を傾けてよく聴くことが4月からの課題でしたが,2組の1年生たちも本当によく聴き合えるように成長していて安心しました。5年4組では,半径6センチメートルの円の中に描かれた四角形の面積を求めるという問題に挑戦していました。最初は四角形のまま面積を求めようとしている子供がほとんどでしたが,どうしてもそれぞれの辺の長さが求められず苦しい展開となりました。そこで四角形を三角形に分割して考える方法が導入され,三角定規がヒントになり一気に解決に向かいました。かなりの難問でしたが,発想を柔軟にすると既習事項,すなわち三角形の面積の求め方や底辺と高さの着目の仕方などを活用すれば何とか解けるもので,子供たちは思わず「あー,そうか・・・。」という声を漏らしていました。4校時には1年1組の算数と3年1組の理科を公開しました。1年1組では,たくさんあるメロンパンの数え方について考えました。多くの子供たちはこれまで習ってきたたし算を使う方法で考えていました。後半になって,全体から実際にはない部分をひき算して個数を求める方法についても考えました。数のまとまりという概念を徐々にふくらませてきた1年生。もっともっと大きい数にも挑戦できそうな勢いが感じられました。3年1組の理科は「豆電球に明かりをつけよう」という単元でした。今日は正しくつないだはずの豆電球がうまく点灯しない場合を想定した「取扱説明書」づくりがミッション。実際に手元でいろいろな場合を試しながら,ひとつひとつの事例について説明書を完成させていきました。授業の振り返りでは,ソケットの中がとても細かく作られていることがわかってうれしかった,豆電球の仕組みがよくわからなかったけれど最後によくわかってよかった,などの感想が聞かれました。5校時には5年3組の算数が提案授業として公開されました。身近にあるトイレットペーパーの芯を使った,2次元と3次元を行き来する思考が求められる課題について実物を扱いながら考える活動でした。芯には斜めのつなぎ目があり,それに沿ってはさみを入れていくと展開図は平行四辺形になります。そのことを踏まえて,円の直径の長さが2倍になったら,展開図のどこがどう変化するかという問題が出されました。展開した平行四辺形のどの部分が円周でどの部分が高さに当たるのか。既習事項に戻りながら子供達は45分間考え続けました。自分では何となくわかっていることでも,他者にわかるように算数用語を使って説明することの難しさと大切さを1人1人が実感した授業でした。放課後には提案授業についてのグループ協議と根本先生からのご指導があり,成果と課題が改めて明らかになった研修となりました。市内外及び県外の学校からも多くの参観者の方々があり,感想やコメントをさくさんいただきました。ありがとうございました。

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